企業法務とは

「取引先から契約書の見直しをしてほしいと言われたが、資格や知識を持った人材がいない。弁護士事務所に委託することはできるだろうか。」
「自社の抱える問題に解決の糸口を与えてくれる精通した専門家はいないだろうか。」
企業法務について、こうしたお悩みをお持ちの方は少なくありません。

このページでは、企業法務に関する様々なテーマのなかから、そもそも企業法務とは何かについてご説明いたします。

■企業法務とは
企業法務を一言で表すと、企業が事業活動を行うなかで法令が深く関係する業務全般のことをさします。
人の結婚や離婚、親の資産の相続などは、法律に基づいて行われます。

企業も人と同様に、届け出の必要な事業を行ったり、運転資金を借りたり、取引を行うにあたっては、法律が基礎となります。
加えて、企業は、定款や登記など、その成り立ちにおいても法律が根幹となっています。
企業にとって法律は切っても切れない重要なものであり、企業法務は、そうした法律について扱う重要な業務なのです。

■企業法務の役割
企業法務には３つの役割があるといわれています。

1つ目は、臨床法務です。
臨床法務とは、発生した法的な問題について対処する役割のことをさします。訴訟への対応はもちろん、クレームや不具合、瑕疵、契約不適合などといった提供した製品や役務の問題の対応、債権回収など相手側の問題への対応などが、臨床法務にあたります。

2つ目は、予防法務です。
予防法務とは、法的な問題の発生を未然に防ぐ役割のことをさします。

契約書の作成やリーガルチェック、内部監査制度の設計や実施などが予防法務に該当します。

３つ目は、戦略法務です。
戦略法務とは、法的なルールを経営戦略に応用する役割のことをさします。コーポレートガバナンスやコンプライアンスへの対応などが、戦略法務に該当します。

企業法務の業務範囲は広く、それゆえに具体的なイメージを持ちにくい方も多くいらっしゃいますが、こうした３つの役割という観点から考えることで、整理や理解が進みます。

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